障がいのある方に関わっている皆さまへ

日々のことを「贈り物」として贈ってもらえませんか?


  記念日に描いてもらった似顔絵や、ひょんな時に渡された紙切れ、毎日見せられる踊りなど、福祉施設職員やご家族の皆さまが障害のある人から何かをもらうことがあると思います。嬉しいものからありがた迷惑なものまで様々でしょう。
また一方で、描きかけの絵や、使い終わったメモ帳など、特に誰のためでもなく作られたものに対して、皆さまが妙に気になったり、勝手に大切に思えたりして、もらっておくということもあると思います。
それらを額に入れて飾ったり、押入れにしまったり、たまったら捨てたりしていると思います。

日々の暮らしの中にはいわゆる”作品”という言葉に収まらない、表現に溢れているのではないでしょうか。
私は障害のある人から何かをもらう時、普段のケアするケアされるといった一方向的な関係がずれたり、反転したりする、そんな風景の一つとしてあるのではないかと思っています。

今回のプロジェクトでは、人と人の関係性や障害とアートの風景を垣間見る手段として、そのようなものごとを「贈り物」として取り上げたいと考えました。
そこで、障害のある方のご家族と福祉施設職員の皆さまから私に「贈り物」を贈ってもらえないでしょうか。

「贈り物」の捉え方は単に相手から贈ってもらったものだけはなく、日々の中で気になっている物や行為を贈り物として包んでもらいたいと思っています。
これまでにもらったものや日々の中で気になったりしている行為を今回は「贈り物」に見立てて、私たちに見せていただけないでしょうか。


角地 智史  

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